いつも暮らしの中に―わが家の手織り布

2017年4月10日

私がこどものころから、身近にあった光景。機織る母。

こどもたちも、夏休みの自由研究などで草木染と機織りを経験。

娘は糸紡ぎがかなり上手。私はこんなにできません。

最近になって気づいたことがあります。
それは、家に機織り機のある家は、少ないということ。
もちろん、ずっとわかっていたことではあるのですが、改めて意識した、といったほうが近いかもしれません。
私が子どもの頃から家には機織り機があって、母はいろいろなものを織ってきました。コースター、ランチョンマット、テーブルランナーなどから、バスマットや床に敷くマットまで大小様々な敷物類、マフラーやショール、着物やスーツ、コートなどの身に着けるもの、ブックカバーやバッグなどの小物、のれんや座布団カバーなどのインテリアファブリック的なものなど、本当にいろいろなものを織っていました。
職人さんのように、特定のものを継続して作ってお仕事にしているというわけではなく、民芸といわれる、伝統的なものとも違う。けれども、趣味かというと、それもしっくりこない気がするのです。
料理でいうと、レストランなどでプロの料理人が作る特別な食事ではなく、家庭で作る日々の食事のようなイメージの、家庭的な手織り物という感じかもしれません。そして、毎日の食事作りが”趣味”とは言えない感覚に似ているのかもしれません。
今まで、自分にとってはあまりにも身近すぎて意識していなかったのですが、最近になって、母の織物を、いいなぁ、好きだなぁとすごく感じるようになりました。
母が元気なうちに、いろいろ教えて貰いたいし、自分も織れるようになりたいと思っています。
そして、これから少しずつですが、わが家で使っている手織りの布たちを紹介させていただこうと思っています。

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草木染めの魔法つかい®

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染・織・描【草木の色と水の彩】中の人

ネットショップ【ハンサムなマフラーの店】店主

母親が染織家で幼いころより草木染めや手織りが生活の中にありました。今は母に習いながら、自分も草木染めや手織り、糸紡ぎなどにはまる日々です。

母に巻き込まれながら蓄積してきた、染織まわりのいろいろなことについて発信中。ちょっととっつきにくいイメージの草木染めや手織りを、身近に感じてもらって、楽しんでいただきたいと思っています。

染織&縫製・デザイン・イラスト・販売その他担当。

猫好き。

草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)は、草木染などで自然の色を扱う人=「草木の色」と、水彩で絵を描く人=「水の彩(いろ)」が一緒に作るお店という意味を込めた屋号です。

糸紡ぎの実演などの場で、物語みたいとか魔法みたいと言われることと、染織の様子を改めて見ると確かに魔法使いみたいと思ったことから、【草木染の魔法使い®】を肩書に。物語のように楽しんでいただけたら嬉しいです。

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