「卒母」第一歩

2017年6月27日

子どもたちは手が離れても、まだまだ手のかかるヤツらが。。。

絶対納まりきらない入れ物へ。何かと笑わせてくれます。

少し前、久し振りに、夜にひとりで出かけました。家族に影響のある時間帯に(晩ごはんとか昼ごはんの時間に)自分の行きたいところに行くというのは、私にしたら結構ハードルが高く、今まではできませんでした。「卒母」第一歩だったかもしれません。

 
 先日、漫画「毎日かあさん」が16年にわたる連載を終了し、作者の西原理恵子さんが「卒母」を宣言されたことを、たまたま見ていたNHKクローズアップ現代で知りました。西原さんは、下のお子さんが16歳になったのを機に、子どもを朝起こすのをやめ、お弁当を作るのをやめ、居場所さえ知らせていれば深夜帰宅なども口を出さないなど、母親業を終える決断をしたということでした。
 「卒母」と聞いて、「えっ?!」とちょっと驚きましたが、勉強したり資格を取ったりという子どもたちが自立するのに必要な経済的な支援はしつつ、自分が子離れするということのようで、もちろん「母」を辞めるのではなく、お互いに自立して干渉しすぎないようにするということでした。(詳しくはNHKのHPからクローズアップ現代+のサイトで見ることができます。)
 私は「毎日かあさん」を読んではいなかったのですが、うちでも少しずつ子どもたちの手が離れていっているのを感じていたので、「卒母」という言葉が気持ちに響きました。
 この春から上の子どもが大学生になり、下の子どもは部活などで学校にいる時間や友達と過ごす時間が長くなり、私は一人で過ごす時間が長くなりました。何年か前までは、学校の役員や子どもたちの習い事の役員に毎年のように当たり、放課後や休日もこどもたちの用事で結構忙しく過ごしていましたが、今年度はそういうものが一切ありません。また、みんな仕事や学校や習い事の都合で晩ご飯の時間もまちまちなことが多くなり、また、時間が遅くなったので、夜にも結構ひとりの時間ができるようになりました。
 これまで、子どもたちの帰宅時間には家にいて、「おかえり」と言って迎えたかったので、出かけるのも、仕事をするのも、家の用事をするのも集中できるのは9時から15時くらいまでだったのですが、気が付けば18時、19時、20時、21時と一人で過ごしている時があるのです。4月は新学期が始まったところで、5月は自分の仕事で外出も多くバタバタしていて、6月になって落ち着いたところで急に一日が長くなっているように思いました。気持ちを切り替えないと、これからどんどん寂しくなってしまうという予感がしてきました。
 同じように思える毎日でも、少しずつ少しずつ変化していて、子どもたちも少しずつ少しずつ手が離れていっていることを感じます。彼らが自立するのと同時に、私自身も、子ども中心の暮らしから暮らしの軸を自分の方向に持って来ようと思います。
 
 下の子どもがまだ中学生なので、それに、わが子が16歳になったとしても私はそんなにきっぱりと「卒母」はできないと思うのですが、子どもたちには身の回りのことを自分でできる、そして自分の人生を自分の思うように生きられる力をつけていってほしいです。そして、自分自身もそうありたいと思っています。
  

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草木染めの魔法つかい®

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染・織・描【草木の色と水の彩】中の人

ネットショップ【ハンサムなマフラーの店】店主

母親が染織家で幼いころより草木染めや手織りが生活の中にありました。今は母に習いながら、自分も草木染めや手織り、糸紡ぎなどにはまる日々です。

母に巻き込まれながら蓄積してきた、染織まわりのいろいろなことについて発信中。ちょっととっつきにくいイメージの草木染めや手織りを、身近に感じてもらって、楽しんでいただきたいと思っています。

染織&縫製・デザイン・イラスト・販売その他担当。

猫好き。

草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)は、草木染などで自然の色を扱う人=「草木の色」と、水彩で絵を描く人=「水の彩(いろ)」が一緒に作るお店という意味を込めた屋号です。

糸紡ぎの実演などの場で、物語みたいとか魔法みたいと言われることと、染織の様子を改めて見ると確かに魔法使いみたいと思ったことから、【草木染の魔法使い®】を肩書に。物語のように楽しんでいただけたら嬉しいです。

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