今日で3日目

2017年11月25日

他の作家さんの作品です。母の織った裂き織布が使われています。色がとてもきれいです。

デザインの力と縫う技術で母の織った布が素敵なバッグに

裂き織布で作ったジャケット。他にないデザインで、着心地が良さそうです。

 作品展は今日で3日目です。京都はちょうど紅葉がきれいな時期なので、街は人出がいつもよりも多いです。私は今日は会場の方に行っていないので、今日の様子はわかりませんが、昨日は平日にもかかわらず多くのお客様が足を運んでくださいました。
 裂き織りやつなぎ糸での織物など、織物そのものに目を止めていただくだけでなく、その織るまでの手間にも興味を持ってくださる方もいらして、話しをしている母も楽しそうでした。古い着物や、着なくなった服がタンスの肥やしになってしまっている人は多いのではないでしょうか。それが裂き織によって敷物であったり、バッグやブックカバーなどに生まれ変わってまた使えるようになるということで、元の生地がどのようなものだったかなども話の種になり、昔はおばあちゃんが古い着物からいろいろなものを作ってくれていた思い出話になることもあり、初対面の方とも話が広がっていきました。
 また、母の裂き織は、打ち込みが強い機で織っていることもあって生地がしっかりとしており、布目も比較的細かくてきれいなのですが、このような裂き織は初めて見たと言ってくださる方が何人かいらっしゃいました。いろいろな方に見ていただくことで、母の裂き織布の良いところを確認することができました。
 逆にいろいろご意見をいただいて、反省することももちろんあるのですが。ともに今後に生かしていきたいと思います。
 今回ご一緒している染の作家さんは、母の織物を使って作ったバッグや服もいくつか出しておられるのですが、デザインが個性的で、仕立ての技術がしっかりとしていらっしゃるので、仕上がりがとても美しいです。個性的で美しいだけではなく、バッグは使い易そうでしたし、服は着心地も良さそうでした。私にとっては、子どもの時から見慣れた母の織物でしたが、他の方に使っていただいて、あの布がこんな風になるんだ、という新鮮な驚きがありました。
 上の写真は、その作家さんの作品です。
 私たちが作ったものは、織を見ていただきたいということもあり、バッグもとてもシンプルです。トートバッグは一つずつすべて柄が違うので、同じ経糸で緯糸によって違う模様が出ている様子を見ていただくことができます。
 今までは裂き織のものはコースターやテーブルセンター等が多かったのですが、バッグやカード入れやブックカバーにすることでより使う機会が多いものができたと思います。
 今日ももうあと少しで、残りは明日1日を残すのみとなりましたが、来ていただいたお客様に楽しい時間を過ごしていただきたいと思います。
 

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草木染めの魔法つかい®

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染・織・描【草木の色と水の彩】中の人

ネットショップ【ハンサムなマフラーの店】店主

母親が染織家で幼いころより草木染めや手織りが生活の中にありました。今は母に習いながら、自分も草木染めや手織り、糸紡ぎなどにはまる日々です。

母に巻き込まれながら蓄積してきた、染織まわりのいろいろなことについて発信中。ちょっととっつきにくいイメージの草木染めや手織りを、身近に感じてもらって、楽しんでいただきたいと思っています。

染織&縫製・デザイン・イラスト・販売その他担当。

猫好き。

草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)は、草木染などで自然の色を扱う人=「草木の色」と、水彩で絵を描く人=「水の彩(いろ)」が一緒に作るお店という意味を込めた屋号です。

糸紡ぎの実演などの場で、物語みたいとか魔法みたいと言われることと、染織の様子を改めて見ると確かに魔法使いみたいと思ったことから、【草木染の魔法使い®】を肩書に。物語のように楽しんでいただけたら嬉しいです。

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