五月のゴールデンウィークが終わると、そろそろ棉の種をまく季節です。
地域によって違うと思いますが、霜の心配がなくなってから梅雨が始まるまでの間と聞いています。
何年か前にゴールデンウィーク前に張り切って種まきをしたらあまり芽が出なくて、再度蒔き足したことがありました。暑い地方が原産の植物ということなので、十分気温が上がってきてから蒔いたほうが良いようです。
今年は冬を越した株は数本だけでした。急に寒くなった時があったからかな。よくわからないのですが、一応それらは残して他の枯れた株は雑草とともに整理しました。家はプランターで育てているだけなので、雑草やごみをきれいにして土や肥料を足して、準備を進めています。
種は古くなると発芽率がぐんと落ちるので、なるべく新しいものを蒔く方がよいです。うちでも種をつなぐために毎年棉を育てていような感じです。
それでも、昨年、今年とコロナの影響でイベントもできなくて、イベントのために種や実を残しておく必要がなくなったので、これまで見本にとっておいたものも含めてどんどん使っていこうと思います。瓶に入れて飾っておいたものもみんな種を取って、棉の繊維もまとめてしまいます。種は古いものも水に漬けておいて、発芽したら鉢に蒔くようにしようと思います。そして、以前に母が棉畑をしていた時の収穫した綿は、糸に紡いで織物にしていこう!と思います。今までちょっともったいなくてとってあったのですが、使わないともったいないので。糸紡ぎも機織りも、うまくいかないとか失敗できるのも母が元気なうちだと思ってどんどんなにか作って形にしていこう!と思っています。(母はすごく元気なので、100歳ぐらいまで織物していそうですが。)
コロナウイルスの影響で、今できることはやっておこう、先延ばしにしないようにしようということを意識するようになった気がします。日々、つつがなく過ごせたことがとてもありがたいと感じられるようにもなりました。
本当はもっと母のところに通っていろいろ教えてもらう予定だったのに、その予定が狂ったということもありますが、アルバイトやイベントなどもできないので、この際いろいろ活動を見直しながら、織ったり染めたり紡いだりする時間を増やしていこうと思います。
棉の種をまきながら、ここからまた新たな一年が始まる気がしています。とにかく健康第一で、芽が出て花が咲いて実ができるのを、また今年も楽しんでいきたいと思います。