作品展に向けて

2017年7月21日

つなぎ糸で織った布。これでコートを作ります。

布を織るときにできてしまう端っこの糸。つないでつないで横糸に。すごく手間のかかる作業ですが、いろいろな色が出てつなぎ目も表情に。

浴衣の裂き織布。白のたて糸でさわやかに。

暑い日が続いています。
子どもが夏休みに入ると何かと落ち着かないので、この一週間は夏休み前に済ましておきたいことが山盛りで、結果バタバタと過ごしておりました。
そんな中、母が来て滞在しています。
母は、秋に京都で作品展に参加することになり、その打ち合わせもあり、材料の買い出しあり、こちらで知り合った方々に会いに行ったりと、私よりもかなり活動的に過ごしています。私は直接参加はしないのですが、搬入、搬出の手伝いや、母の織ったもので小物を作ったり、写真を撮ったりと裏でお手伝いをする予定です。詳しい日程などはまたわかったらお伝えしたいと思います。
私の担当で1番の大物は、つなぎ糸を使って織った布で作るコートです。布を織ったときにできる端っこの残り糸を、一本一本繋いで再度長い糸にして、それを横糸に織り込んだ布で、ものすごく手間がかかっています。失敗すると代わりはもうないので、他の布で試作することにしました。型紙は、服作りをしている知人にお願いして、母の布に合わせて作っていただきました。以前に私のコートを作っていただいたことがあるのですが、それがとても着やすくて、デザインも好きだったので、色が変わって穴が開くまで着てしまいました。今回のものは、襟のないシンプルな形です。布の幅に合わせてデザインを考えてくれていて、また、布の魅力を生かしてくれるような形になっているのではないでしょうか。出来上がりが楽しみです。
母は、裂織の布もまた新作を見せてくれました。その中で、ひとつ目についたものを紹介します。今までは、白は汚れが目立つからと避けていたのですが、うちの娘が白とブルーの縞のがほしいとリクエストして、それがもとで作ってくれたものです。縦糸が白、横糸に浴衣の裂織布を使っています。思いの外爽やかで、良い感じのものができました。経糸の通し方に工夫があるようです。写真はコースターサイズですが、袋が作れるくらいのものもあるといいな、と今度は私がリクエスト。母の仕事が増えてしまいました。母は、年齢のことを考えると、いつまでできるかわからないと言うのですが、好奇心と創作意欲はまだまだ湧いてくるようで、それが元気の源になっているようです。

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草木染めの魔法つかい®

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染・織・描【草木の色と水の彩】中の人

ネットショップ【ハンサムなマフラーの店】店主

母親が染織家で幼いころより草木染めや手織りが生活の中にありました。今は母に習いながら、自分も草木染めや手織り、糸紡ぎなどにはまる日々です。

母に巻き込まれながら蓄積してきた、染織まわりのいろいろなことについて発信中。ちょっととっつきにくいイメージの草木染めや手織りを、身近に感じてもらって、楽しんでいただきたいと思っています。

染織&縫製・デザイン・イラスト・販売その他担当。

猫好き。

草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)は、草木染などで自然の色を扱う人=「草木の色」と、水彩で絵を描く人=「水の彩(いろ)」が一緒に作るお店という意味を込めた屋号です。

糸紡ぎの実演などの場で、物語みたいとか魔法みたいと言われることと、染織の様子を改めて見ると確かに魔法使いみたいと思ったことから、【草木染の魔法使い®】を肩書に。物語のように楽しんでいただけたら嬉しいです。

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