布の里帰り

2017年5月3日

裂き織の布と着物の生地。これで小さなポシェットを作ろうと思います。

この裂き織の布も、もともとは着物です。内袋に明るい色の生地を使おうと思います。

何となく近くにいてくれるねこさん。

時々ご不用になった布をいただくことがあります。
昔は母から子、孫へと引き継いできていた着物も、着る人がいなくて死蔵品のような状態になってしまって、自分も着る機会がもうないからよかったら裂き織に使って、と言っていただくのです。
本来裂き織は、汚れたり擦り切れたり、着物としては着られなくなったようなボロ布を布に再生するための知恵なので、きれいなままの着物であったり、帯は切ってしまうのはとても忍びないのですが、使った方が布も喜ぶと思ってはさみを入れます。
いただく時に、その着物の思い出を伺うこともあります。大切にされてきたことが分かるので、使わせていただきつつ、くださった方の使えるものにしてお返ししようと思います。
今回は、もともと着物だった生地を裂き織にしたものと、余りの着物地で小さなポシェットを作ってお渡ししたいと思っています。着物地で作った裂き織は、見た目は厚地でしっかりした雰囲気ですが、絹なので見た目よりもしなやかで軽いです。
只今作業中。
家族はみんなそれぞれの用事で出かけてしまいましたが、ねこさんは何となくそばにいてくれています。

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草木染めの魔法つかい®

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染・織・描【草木の色と水の彩】中の人

ネットショップ【ハンサムなマフラーの店】店主

母親が染織家で幼いころより草木染めや手織りが生活の中にありました。今は母に習いながら、自分も草木染めや手織り、糸紡ぎなどにはまる日々です。

母に巻き込まれながら蓄積してきた、染織まわりのいろいろなことについて発信中。ちょっととっつきにくいイメージの草木染めや手織りを、身近に感じてもらって、楽しんでいただきたいと思っています。

染織&縫製・デザイン・イラスト・販売その他担当。

猫好き。

草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)は、草木染などで自然の色を扱う人=「草木の色」と、水彩で絵を描く人=「水の彩(いろ)」が一緒に作るお店という意味を込めた屋号です。

糸紡ぎの実演などの場で、物語みたいとか魔法みたいと言われることと、染織の様子を改めて見ると確かに魔法使いみたいと思ったことから、【草木染の魔法使い®】を肩書に。物語のように楽しんでいただけたら嬉しいです。

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