NHKドラマ とと姉ちゃんの子どもの頃の着物の帯

これも帯みたいに見える。 小物用に織った母の裂き織 

NHKの朝のドラマ「とと姉ちゃん」。
毎日ではないけれどよく見ています。
春ごろ、その時はたまたま実家の母が来ていて、娘も家にいて、3人でテレビを見ていました。
3姉妹がまだ子どもの頃の話で、子どもたちはかわいらしい着物姿でした。
母曰く「あの帯、裂き織じゃないかしら。」
見ると確かにこどもたちの着物の帯は裂き織のようです。
裂き織は、古くなった着物を紐状に裂いて、それを横糸として織り込んだ織物です。布が貴重だった時代の人が、穴が開いたり線維が弱くなった着物を再利用するための知恵と技術でした。
ドラマの中では、女の子たちの着物姿も、日常着としての着物なわけで、裂き織の帯をしていることで家族のつつましい暮らし方がイメージされます。画面に登場するあらゆるものが、物語の世界を作り上げているということに改めて感心しました。
同時に感心したのは、母の目の付け所。
ドラマの内容よりも何よりも裂き織の帯に反応するとは。
一緒に見ていた娘も「そこ?」
と、おばあちゃんの目の付け所に驚いていました。
自分でも作っているものだし、いつも配色のこととか、利用方法とかいろいろ考えているので、自然なことなのだろうとも思うのですが。
先日、小物を作ろうと思って、母から預かっている裂き織の布を出してみたら、とと姉ちゃんの帯みたい。
これはもともとコースター用にと織っていたので、途中で切れるように裂き織部分とそうでない部分が交互に入っているのですが、機から下したままの状態なので、まさに帯みたいな感じです。
こうやって裂き織の布を並べてみると、実は廃品利用なわけですが、単なるボロでさみしい印象を与えるものではなく、とても魅力的な布になって再度暮らしの役に立つということに改めて感動します。布の命を使い切るための知恵と言われる裂き織ですが、昔の人の知恵であると同時にこれからも必要になる知恵のような気もするのです。
資源を大事にするという点でも、経済的という点でも、時間と手間と愛情をかけてものを作るという点でも。

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