もったいなくて使えない⇒使わないともったいない

2016年4月1日

カーテンにしたら縁側の幅にジャストサイズ!

はさみを入れるのがもったいなくて…

ねこsもお気に入り。

母が織ったいろいろな布たちがうちに来ています。
母は、いつも「よかったら使って」と言って置いていきます。
糸を染めて、織る。
時には棉(わた)の種をまいて、実を収穫して、糸をつむいで、染めて、織る。
ひとつひとつの工程にとても手間がかかっているのを知っているから、もったいなくておいそれとは使えないような気がして、大事にしまってありました。(マフラーやショールなど使っているものもあるけれど)
気が付けば、使いきれないくらいのものが死蔵されている状態になっています。
良いものだから、好きなものだからこそ、使わないのはもったいない!!
最近、やっとそう思えてきました。
押し入れの中にしまってあったら、自分しかその存在を認識していない。
でも、使えば家族や、家に来てくれた人に、また、バッグなど持ち歩くものならいろいろな人が目にしてくれる。
それは、自分にとっても、母にとっても、そして布たちにとっても嬉しいことだと思うのです。
実際、母が裂き織した布で作ったバックを持って出かけた時に、たまたま入ったお店の人が目を留めてくれて、ひとしきり話が弾んだこともありました。
また母とその話をしたりして、そこでもひとしきり盛り上がったり、楽しい連鎖が広がります。
写真は、柿渋で染めた糸で織った布をカーテンのように使ったものです。幅も縁側にぴったり。奥には服や非常用の水などが置いてあるのですが、そのごちゃごちゃが目に入らなくなり、見た目がすごくスッキリしました。柿渋の色が柱や床の木の色となじんで、和室とも違和感が無く、かといって和の雰囲気を強く主張しすぎることもなく、自然で良い感じになりました。
残りの布は、仲よくしていただいている手作り作家さんのところに行きました。
また、何か素敵なものに生まれ変わるのが楽しみです。
座布団は、これも柿渋で染めた木綿糸を織った布で作ったものです。母が、知り合いの料理屋さんの依頼で作り、同じものをうちにも作ってくれました。
座布団だから和室で使っていたのですが、フローリングの床に置いてみたら床の色となじんで、他の座布団を置くよりも床が狭く感じないような気がしました。
なぜかねこたちも気に入って、昼寝の定位置のひとつになっています。

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