あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2022年1月1日

 2022年が始まりました。あけましておめでとうございます。
 本年も、ハンサムなマフラーの店をどうぞよろしくお願いいたします。

 マフラーや、手織の布小物を通して、男性やマニッシュな女性に向けたハンサムスタイルを提案している染織工房です。スタイリングのアイデアや、制作の様子、お手入れの方法、染織やモノづくりのよもやま話などなど、ものを通してハンサムなスタイルを楽しんでいただける情報をシェアしていきたいと思っています。


 お正月、今年一年の願いを込めて、いろいろと縁起の良いものをそろえます。

 生け花などにも、縁起の良いとされる赤い実や、コケのついた梅の枝などを飾ったりします。

 この、枝についたコケ、ウメノキゴケという種類の地衣類であることが多いです。古い木に付着していることが多いので、長い間の繁栄を願う縁起ものということだそうです。


 写真の手前に写っている木の枝についているのがウメノキゴケで、この薄緑色のピロピロとしたものは実は草木染めの染料として使うことができ、写真の壁にかかっているマフラーのような赤紫色に染めることができるのです。たくさんは手に入りにくいうえに、アンモニア水に浸けて1か月以上かけて色を出すという時間と手間がかかる染め方なので、私どもでは商品にはしていません。しかも、日の光に弱くて、明るいところに放置するとすぐに白っぽくなってしまうという弱点もあるからです。

 それでも、この赤紫色はとてもきれいで、ウメノキゴケ独特のものです。とても魅力的なもので、自分たちの楽しみとして時々染めています。マフラーで時々使う、もう少し青みが買った紫いろはログウッドという木を使って染めたものです。こちらもとてもきれいな紫色です。こちらはそんなに退色しないので、商品に使っています。


 紫は、昔は高貴な色とされていました。特別な人だけが身につけることを許された色でもあります。男性は特に、紫色が苦手という方もいらっしゃるのですが、草木染めの紫は品がよく、身につけやすい色合いで、少し入っているだけでもおしゃれに見える便利な色です。お好きな方はもとより、苦手と思っていらっしゃる方にもぜひチャレンジしていただきたいです。



 ウメノキゴケに限らず、自然のものを利用して染める草木染めには、昔の人の知恵や、自然の恵み、不思議さが詰まっています。そのものが素敵なことが一番ですが、そのものにまつわるエピソードが素敵だと、身に着ける時、使う時により楽しく、魅力が増すと思うのです。


 なので、お客様に楽しんでいただける、いろいろなことを合わせて発信していきたいなと思っています。


 2022年。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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草木染めの魔法つかい®

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染・織・描【草木の色と水の彩】中の人

ネットショップ【ハンサムなマフラーの店】店主

母親が染織家で幼いころより草木染めや手織りが生活の中にありました。今は母に習いながら、自分も草木染めや手織り、糸紡ぎなどにはまる日々です。

母に巻き込まれながら蓄積してきた、染織まわりのいろいろなことについて発信中。ちょっととっつきにくいイメージの草木染めや手織りを、身近に感じてもらって、楽しんでいただきたいと思っています。

染織&縫製・デザイン・イラスト・販売その他担当。

猫好き。

草木の色と水の彩(くさきのいろとみずのいろ)は、草木染などで自然の色を扱う人=「草木の色」と、水彩で絵を描く人=「水の彩(いろ)」が一緒に作るお店という意味を込めた屋号です。

糸紡ぎの実演などの場で、物語みたいとか魔法みたいと言われることと、染織の様子を改めて見ると確かに魔法使いみたいと思ったことから、【草木染の魔法使い®】を肩書に。物語のように楽しんでいただけたら嬉しいです。

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